どれが本命?チューブレスタイヤの修理・補修キットあれこれ

どれが本命?チューブレスタイヤの修理・補修キットあれこれイメージ01

既にオン車オフ車を問わず珍しく無くなったチューブレス。

正確にはシーラントを必要とするチューブレスレディのことですが、私も数年前からお世話になり、今はチューブレスと超軽量なTPUチューブを行ったり来たりしているような状態です。

なぜ、こんな軸足が定まらないことになっているかといえば、実際に使ってみるとチューブレスには厄介な点も多く、チューブ歴が長い方ほどそう感じやすいかも知れません。

その最たるものがチューブレスタイヤでのパンクで、初めて経験した際は狼狽しまくった覚えがあります。

軽微なら大抵すぐにシーラントが塞いでくれますしライド自体も続行可能ですが、帰宅後にどういった対処をすべきなのかが結構あやふや。

シーラントによって半自動的にパンク修理は完了しているものの、チューブのように継続して使い続けられるかが不明瞭でした。

気になって調べてみると、チューブレスタイヤが自覚できるようなパンクをした場合、基本的にタイヤを交換するのが正しい対処法という、信じがたい事実を知ります。

流石に冗談でしょ?なんて思いましたが現在でもこれがオススメされる対処法で、シーラントはもちろんプラグ式のリペアキットでの補修は、自走での帰宅を可能にする一時的な応急処置に過ぎません。

なんて不経済なんだ……チューブレスはパンクしづらいだけで、チューブの方が遥かに融通が利くぞ!

殆どの方はそう思うでしょうが、ここからが本題です。

ようやく登場してくれたんですよ、チューブレスタイヤを実用レベルに復活できる専用の修理・補修キットが。

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【おさらい】よく知られているチューブレスタイヤの修理・補修方法

チューブレスレディタイヤがパンクした時の対処&修理方法イメージ05

チューブレスタイヤのパンクはタイヤを交換するのが正道。

それを馬鹿正直に実践している方は少数派かと思いますが、前置きとしてよく知られている民間療法的なチューブレスタイヤの修理・補修方法に触れておきます。

はやく市販の修理・補修キットのことが知りたいよ!という方は読み飛ばしてもOK。

でも、チューブレスタイヤの修理に共通する必須な情報も含まれているので、これから修理に臨む方は見ておいて損はありません。

チューブレスタイヤがパンクすると画像のようにシーラントが吹き出し、空気圧が高くシーラントの注入量が多いほど勢いが激しくなりがち。

初めてだと路上でかなりビックリしますが、よほどの大穴でもない限りしばらくタイヤを転がすと勝手に穴が塞がってくれます。

チューブレスレディタイヤがパンクした時の対処&修理方法イメージ06

流石はシーラント、これで修理は完了だね!

そんなふうに思い込みがちですが、前述の通りこれは応急処置に過ぎず、画像のようにシーラントで穴が塞がっているだけでチューブレスタイヤの機能が元通りに回復している訳ではありません。

大抵は今まで通りの空気圧での運用ができなくなり、ちょっとした凹凸や砂利道などの衝撃で容易にパンクが再発。

チューブレスタイヤ本来の気密が損なわれている状態となり、トレッド面が薄かったりノブの低かったりする軽量タイヤほどそれが顕著に現れます。

チューブレスレディタイヤがパンクした時の対処&修理方法イメージ08

最も簡単な対処法はタイヤの内側からパッチを貼ることで、チューブ用のパッチとゴム糊がそのまま流用可能。

ただし、タイヤ内側はサンドペーパーでの荒らしに対応できる作りになっていないため、無造作にやるとゴム被膜の下にある繊維質があっさり剥き出しになります。

タイヤの外側はパンク耐性のために強固ですが内側はかなり貧弱。

どうせ最終的にはパッチで覆われてしまうためサンドペーパーで大胆に下処理しても構いませんが、表面の荒らしはリモネン成分主体のシール剥がしスプレーで化学的に処理した方が精神的に安心できるかも知れません。

一応、パンク修理用品で知られるマルニからは「バフいらずエコ」という荒らしと脱脂を同時にできる専用スプレーもリリースされていて、こだわり派にはこの製品がオススメ。

そして最後の仕上げとして、タイヤの外側から患部にシューグーなどの靴底修理剤を肉盛りして補修は完了。

内側からパッチ、外側から靴底修理剤、さらにシーラントを注入すれば、いつも通りの空気圧でも傷口が再発することはほぼありません。

最後にチューブレスタイヤの修理において明暗を分けるコツをひとつ。

この手順で成功率UP!チューブレスタイヤ向け【パンク修理の覚書】
チューブレスタイヤで久々のパンク。シーラントによる補修は帰宅までの一時しのぎに過ぎず、推奨空気圧に耐える気密性を回復させるには、パッチ補修と靴底補修剤によるタイヤへの肉盛りが有効。

それは残留シーラントをしっかりと除去しておくことで、タイヤ内側の患部周辺にシーラント被膜が残っていると、ゴム糊が上手く機能せずパッチが直ぐに剥がれてしまいます。

これは後述するチューブレス専用の補修キットを使う際にもあてはまるので、しっかりと肝に銘じておきたいところ。

因みに、乾燥したシーラント被膜は天然ゴム製の消しゴムで擦ったり、カットした古タイヤのトレッド面で擦ったり、ゴム手袋で擦ったりするのが手っ取り早くて効果的。

また、修理後のシーラント注入もしっかりとゴム糊が乾燥してからの方が良く、パッチ補修から半日程度は時間を置きましょう。

チューブレスタイヤの修理・補修方法は以上の通りですが、私の経験上オフロード用のタイヤの方が成功しやすい印象ですね。

LEZYNE/レザインが放つチューブレス用の修理・補修キット「TUBELESS PRO PLUGS」

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ようやく本題に入りますが、上画像がLEZYNE/レザインのチューブレス用修理・補修キットこと「TUBELESS PRO PLUGS」

自動車や自動二輪のタイヤ補修に明るい方なら見覚えがあると思いますが、キノコのような形状をした内側専用パッチが採用されています。

サイズの異なる三種類のパッチが計6枚、ゴム糊と専用のサンドペーパーが付属して、お値段は3000円弱。

自動二輪用では珍しくないタイプのリペアキットですが、自転車用としては初めてかも知れませんね。

荒らしに使う専用のサンドペーパーはプラモデルやネイルケアなどに使用される番手の大きい物が採用されていて、ゴム被膜へのダメージを最低限に抑える気遣いも窺えます。

因みに、ロードバイク用のチューブレスタイヤには一番小さいサイズのパッチしか使えないとの情報もあるので、どちらかといえばグラベルロードやマウンテンバイク向きなリペアキットでしょうか。

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使用方法は前述した民間療法と大差なく、特に難しい点もありません。

【1】サンドペーパーで荒らす【2】ゴム糊を塗布【3】パッチの先端を患部に通しつつタイヤ内側に貼り付け【4】タイヤ外側からヒゲを切断、こういった流れです。

実際の作業では、パッチのヒゲをタイヤ外側に引っ張ってタイヤ内側にパッチを密着させるのに少し手間取るくらいで、それも慣れの問題。

もちろん靴底修理剤による肉盛りは必要なく、ヒゲ付きの専用パッチと付属のゴム糊だけでかなり質の高い修理・補修が実現できる優れモノです。

重ねて言いますが、チューブレス専用パッチといえども事前にシーラント膜を除去しておかないとパッチが剥がれやすいのは共通しているので、忘れずに削ぎ落しておきましょう。

その他、オススメのチューブレス用修理・補修キット

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ついでなので、準本命となりそうなチューブレス用の修理・補修キットもご紹介。

まずは有名処のスタンズ製「DART TOOL」から。

その名の通り、カエシの付いた先端を補修材ごとダーツの矢のようにタイヤに差し込んで使用しますが、こちらは完全にライド中に使用する応急処置用ですね。

補修材はスタンズ製シーラントと反応する仕組みになっていて、カエシの存在も相まって補修後に再発しづらい特徴を備えています。

使い勝手は悪くありませんが、オフロード向き、スタンズ製シーラントと併用推奨、帰宅後にタイヤの再補修が必要といった点が人を選ぶかも知れません。

実際に使用した方によると、ラテックス系シーラントなら他社製でも機能してくれるとのことですが、あくまでも自己責任で。

補修より交換が近道?チューブレスタイヤのパンク修理に再挑戦イメージ24

お次は高圧になるロード用やグラベル用のタイヤでもしっかりと機能する「Dynaplug/ダイナプラグ」

海外ではロード・グラベル用リペアキットとして唯一無二の高評価で実用性はピカイチです。

ライド中にシーラントで塞がった穴が頻繁に再発するような場合でも、ダイナプラグならタイヤの外側からしっかりと補修でき、少ない労力でライドに復帰できるのが魅力。

TPUチューブでのリカバリーはシーラントまみれになるのが避けられませんから、ライド中に自身の両手やホイールまわりをベトベトにしたくない方はリペアプラグ系がオススメです。

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続いて「MAKUHAL/マクハル」シーラントで知られるフジチカがリリースしている「TUBELESSCUE/チューブレスキュー」

レザイン製とスタンズ製をミックスしたようなリペアキットで、傘付きの補修材をタイヤの外側から処理できるという特徴を持っています。

応急処置用としてもタイヤを継続使用可能にする補修用としても使え、タイヤをホイールから一切外すことなく本格的な修理・補修ができてしまう何気に凄い製品。

ただし、同フジチカ製のMAKUHALシーラントと併用する必要があり価格も少しお高め、施工にも手間が掛かりますし、どちらかいえばオンロード車向けのリペアキットでしょうか。

また、補修の際はゴム糊ではなくMAKUHALシーラントを傘の内側に塗布する必要があるので、小容量タイプを合わせて携行する必要がある点にも注意が必要。

フジチカさんにはMAKUHAL専用ではなく、ゴム糊で使えるような汎用タイプもリリースして欲しいところ。

まとめ

どれが本命?チューブレスタイヤの修理・補修キットあれこれイメージ05

チューブレスタイヤ用の修理・補修キットについて話題にしてみましたが、応急措置ではなくタイヤの延命を目的とした本格的な補修になら、レザイン製が最も効果が高そうですね。

因みに、私はライド中のパンク対策として予備チューブとタイヤブート、トピークの「Tubi/チュビ 18」というチューブレス用の携帯工具という二つの手段で備えていますが、幸いまだどちらもライド中に使用した経験はありません。

聞くところによると、プラグ式のリペアキットは不慣れだと高確率で失敗するそうなので、古タイヤで練習しておくのも手でしょうか。

長年チューブに慣れ親しんだ方なら、予備チューブとタイヤブートの組合せの方がリカバリーが確実かも知れませんが、予備用のブチルチューブがタイヤ内に残ったシーラントと反応する可能性があるのが難点。

ライド中でもタイヤ内のシーラントを使い捨てウエスやティッシュでしっかりと排除したり、シーラントと反応しないTPUチューブを使ったりするのがオススメです。

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