以前にファットバイクのブレーキレバーをシマノ製”DeoreXT BL-T780”に交換したことを記事にしたことがあります。
シマノ製のVブレーキレバーとしては最上位グレードにも関わらず、白黒セパレートのパンダカラーが兎に角ダサく、交換した後もハンドル周囲の統一感の無さに不満を感じていました。
これを解消するには、ブレーキレバーを色違いで購入し、同色部分を組み合わせる方法がベストなのですが、グレードが上位だけあって割と高価です…
余計な出費は避けたいですし、そのうち慣れるだろうと半ば諦めていたのですが、シマノには便利な補修パーツが存在する事に気付きます。
ブラック化したい部分を補修パーツに置き換えてしまえば、わざわざ色違いでもうワンセット揃える必要が無く、これは思った以上に財布に優しい方法かも知れません。
今回はちょいダサなVブレーキレバーこと”DeoreXT BL-T780”を、補修パーツを使ってお手軽にブラック化してみたいと思います。
まずはシマノ補修パーツを注文
シマノのサポートからダウンロードしたPDFを確認したところ、該当する補修パーツは以下の様になります。
■Brake Lever Unit for BL-T780-B-S 部品コード Y8VE98010
■Cable Adjusting Bolt for BL-T780-B-S 部品コード Y8U610100
少しややこしいのですが、末尾に『S』が付いているのが本体シルバー用の補修パーツで、レバーとアジャスターボルトの配色はブラックです。
逆に、末尾に『L』が付くと本体ブラック用の補修パーツとなり、レバーとアジャスターボルトの配色はシルバーとなります。
マニュアルを見る限りでは、赤丸部分のイモネジを外すだけで簡単に分解できそうですね。
因みに、左右のレバーをブラック化するにはそれぞれ補修パーツが2個ずつ必要になります。
私はこの部分をすっかり失念していて、後から追加注文する羽目になりました。
レバーとアジャスターボルトを補修パーツに交換
車体から取り外したレバーと注文した補修パーツを並べてみます。
レバーを確認した時にどちらも右用レバーであることが分かり、失敗したかな…思ったのですが、ワイヤーのタイコを固定する部分が表裏逆になっている以外は全く同じ作りです。
慌ててPDFを見直してみましたが、左用レバーが見当たりませんし、アジャスターボルトがあるのでワイヤーを通す切り欠きの位置が表裏逆になっていても特に問題は無さそうです。
早速、オペを開始しますが、PDFの通りレバー側面にある小さなイモネジを2mmの六角レンチで外し、細い棒でレバー軸を押し上げると、大した抵抗もなくピンが抜き取れます。
アジャスターボルトは単純に回して付け替えるだけですし、左右どちらか一方のレバーを分解せずに手元に置いておけば、迷ってもパーツの位置関係が再確認できます。
写真を撮る必要が無いくらいあっけなく作業が終了しますが、注意点はレバーのリターンスプリングを再固定する際に少しコツが必要なのと、内部のスモールパーツの裏表を間違えない様にする事くらいでしょうか?
ダウンロードしたPDFと未分解のレバーさえ手元にあれば、特に混乱する事はありません。
左右ともに恙なく作業が終了し、10分ほどでレバーのブラック化は完了です。
流石にXTロゴの入った三角形部分は交換できないので、これが総ブラック化の完成系となりますが、アクセントとしてアジャスターボルトをシルバーのままにしておくのも面白そうです。
とりあえず、この状態のままファットバイクに再取付けしてみましょう。
まとめ
上画像が以前の外観で下画像がブラック化レバーに交換した後の外観です。
何気にグリップもシックなレザー製に変わっていますが、以前のゴチャゴチャした落ち着きのない印象は薄れ、だいぶ統一感が出てきました。
全体的に色味が減った分、グリップの根元に取付けた”TOGS/トグス”のオレンジが良い感じにアクセントになっています。
このままでも十分ですが、エルゴグリップのクランプがシルバーなので、アジャスターボルトがシルバーのままでも違和感は少ないかも知れませんね。
少し前に、ファットバイクのホイールをゴールドカラーのマングース純正品からマットブラックのDT Swiss製”BR 2250 CLASSIC”に交換しています。
現在は車体の配色を微調整している最中で、今回の交換もその一環となりますがハンドルまわりはこれで一段落ですね。
一応、車体のメインカラーは黒に近いボルドーなのですが全体的に黒っぽくなってしまったので、アクセントとして今後はシルバー系パーツの出番が増えそうな気がします。