もう勘弁して下さい……
本気でそう思ってしまうほど、今年の夏は酷暑でした。
北国生まれ北国育ちの私は、すっかりこの暑さにやられてしまい、気が付けば二ヶ月近くまともにライドできていません。
九月も半ばを過ぎ、ようやく私でも耐えられる気温になってくれたので、久々の休日ライドに出発。
気温はまだ30度を下回っていませんが、曇天につき随分と走りやすく感じます。
そろそろ頃合いだと思い、黄金色に実った稲穂の海原をバックに愛車撮影をするつもりでいたのですが、ご覧の通り稲刈りが既に始まっていました。
暦の上では何らおかしいことはありませんが、体感的には夏が終わった直後なだけに、季節がスキップされたような違和感を覚えてしまいます。
定番のコースを走ってみても田んぼが既に虎刈り状態だったり、台風の影響で稲穂が倒れていたりと、例年のような美しい光景には出会えずじまい。
余談ですが、なぜ「田んぼ」って呼ぶのだろう?と以前に調べたことがあり、田の表面を意味する「田面/たおも」が変化して生まれた言葉とのこと。
ライドの途中、雑草駆除が行われていないルートを通過していると、極小サイズの羽虫の群れに遭遇。
汗と日焼け止めでベトついた顔面が大惨事になってしまい、たまらず途中にある湧き水スポットに寄り道することに。
ここは頻繁に訪れている場所ですが、取水場の片隅には湧き水で出来たタタミ二畳ほどの小さな水たまりがあります。
取水場で顔を洗った後、いつものように水生動物を観察してみると、梅雨前には沢山いたサンショウウオの姿は既になく、かわりにトノサマガエルが数匹居座っていました。
何の気なしに水面を眺めていると、何かが水底で蠢いているのがわかります。
気になって凝視してみると……
なんと!ハリガネムシがいます。
カマキリのお腹に寄生することで有名ですが、ハリガネムシ単体で見るのは初めての経験。
元々、水生生物だとは聞いていましたが、こんなところにいるんですね……
私が思っていたよりも動きが激しく、ミミズよりも蛇に近い躍動感。これだけ水草でゴチャゴチャした環境でも、すぐに存在がわかるくらいです。
秋はカマキリの活動が盛んになる時期だけに、水辺に誘導されたカマキリから脱出した個体でしょうか。
ひょっとしたら、溺れるカマキリを狙って、トノサマガエルが集まっていたのかも知れませんね。
聞くところによると、野生のカマキリの八割~九割はハリガネムシに寄生されているそうで、寄生されたカマキリは生殖能力を失っているとのこと。
それでも、毎年秋には大量にカマキリを目撃するのですから、あの特徴的な卵嚢の偉大さが良くわかります。
いつものように、自転車ブログではなく生き物ブログに脱線しちゃってますが、虫系が苦手な方にはゴメンナサイ。
さて、久々に気持ちよくライドを楽しむことができましたが、春先に注入したシーラントが既に乾いているのでは?といった心配も。
気になって確認してみると、フロントタイヤからは辛うじてシーラントの水音が聞こえ、リアタイヤはチェーンノイズとラチェット音で確認できずといった感じ。
チューブレス化したのが五月初旬、もう四ヶ月が経過していますし、猛暑も間に挟んでいます。
半年持つタイプのシーラントでも、気温35度以上の環境下では減少しやすいそうなので、三ヶ月が目安のスタンズ製シーラントは間違いなく追加注入の頃合いでしょう。
セットアップ時には前後のタイヤに60mlのシーラントを注入しています。
追いシーラントはタイヤ推奨量の半分程度とのことですが、状態から察するにフロントには15ml、リアに30mlくらいの追加が妥当でしょうか。