ファットバイクはニッチなジャンルの自転車ということもあり、ロードバイクやその他のスポーツサイクルと比べてパーツやアクセサリー類が手に入りづらく、価格も割高になりがち。
私が乗り始めた頃はいわゆるファットバイクの黎明期にあたり、必要な装備を一揃えするのに結構な労力と出費を強いられた覚えがあります。
特に困難を極めたのがファットバイクに採用されていたスルーアクスルで、単体で入手するのが大変難しいパーツでした。
ファットバイクのハブ規格とエンド幅

ファットバイクの黎明期に乱立気味だったハブ規格は、結局のところ元祖であるSURLYに倣った規格に落ち着きました。
フロントエンド幅は135mm/142mm/150mmといった規格から、現在は150mm×Φ15mmが主流に。
リアエンド幅にも170mm/177mm/190mm/197mmといった規格がありましたが、4インチファットで177mm×Φ12mm、5インチファットで197mm×Φ12mmが主流になりました。
4インチファットはSURLYの「WEDNESDAY」が有名ですね、Qファクターを狭くできる利点があるものの、このエンド幅は現在少数派になりつつあります。
言い忘れましたが、これらのエンド幅は最近見掛けるようになった20インチ小径タイヤの電動ファットバイクには当てはまらないので注意しましょう。
ファットバイク用のスルーアクスルは何処で入手する?
ファットバイクのスキュワー(貫通軸)はマウンテンバイクやディスクロードで採用されている、スルーアクスル(THRU-AXLE)規格が一般的な仕様になっています。
あまり知られていませんが、スルーアクスルの軸部分はフォークやフレームの付属品として扱われていて、単体で入手するには代理店を頼ることになる場合も。
私の場合、スルーアクスルのレバー部分を誤って破損してしまい交換用のアクスル軸を探す羽目になりましたが、輪行時の分解や組立時にうっかりスルーアクスルを置き忘れてしまった何て話もよく聞きますね。

さて、スルーアクスルがフォークやフレームの付属品扱いであることを知らなかった私は、当然壁にブチ当たります。
散々探した末に、辛うじてDT Swiss(ディーティースイス)で取扱いがあるのを見付けますが、残念ながらファットバイク用は150mm×Φ15mmのフロント用だけで、私の求めるリア用190mm×Φ12mmなんて影も形もありません。
とはいえ収穫はゼロではなく、スルーアクスルを単体で購入する際には『ネジ長』『ネジピッチ』『シャフト長』といった値を把握しておく必要があることを知ります。
『ネジ長』は文字通りネジ部分の長さで、『ネジピッチ』は隣り合うねじ山の間隔の値。
最後の『シャフト長』はアクスル軸の長さを意味します。
調べてみると、ファットバイク用のスルーアクスルはフロントもリアもネジピッチは全て1.5mmだそうなので、これに関してはあまり難しく考える必要は無さそう。

続いて、ファットバイク用エアサス『ROCKSHOX BLUTO』を販売しているROCKSHOXのHPを覗いてみると、BLUTOには標準でアクスル軸が付属していることがわかりました。
嬉しいことに、アクスル軸単体での取扱いもあり、アクセサリーカテゴリーの『Maxle Lite』シリーズがそれにあたります。
Maxle LiteシリーズにはFront、Rear、Ultimateの三種類があり、ファットバイクのフロント用150mm×Φ15mm規格はしっかりと取扱いがありました。
また、リア用は『Maxle Ultimate Fat Bike』という名称で、177mm×Φ12mmと197mm×Φ12mmのふたつの規格がラインナップされています。
私の規格は190mm×Φ12mmなので、残念ながら使えませんがSURLYのリアエンド幅を強く意識したラインナップですね。
因みにフロント用アクスルには少し注意が必要で、同じエンド幅の150mmスルーアクスルでもROCK SHOX BLUTO用とリジッドフォーク用ではシャフト長に違いがあります。
ROCK SHOX BLUTO用はシャフト長が198mm前後ですが、リジッドフォーク用は182mm前後と短いので、間違えて購入しないように気を付けたいところ。
ファットバイク用のスルーアクスル軸はアマゾンやアリエクでも入手可能

ファットバイク用のパーツと関わりの深いメーカーを幾つか当たってみましたが、実はアマゾンやアリエクスプレスで普通に取扱いがあったりします。
『スキュワー ファットバイク』『スルーアクスル ファットバイク』といったワードで検索すると、ICANやIMUSTなどのいわゆる中華メーカー製のアクスル軸が見付かり、単品だけでなくフロント&リアといったセットでの販売も。
エンド幅の規格も大半が網羅され、リア用の197mm×Φ12mm、177mm×Φ12mmだけでなく190mm×Φ12mmや170mm×Φ12mmといったレア規格の取扱いもあり、救いの神になってくれます。
特にアリエクは品揃えが豊富で、検索時に197mmや190mmといった数値を複合ワードにすると、ほぼ確実にお目当ての製品に辿りつけるでしょう。
まとめ
ファットバイクのオーナーならパーツの入手性やコスパの悪さは覚悟の上だと思いますが、まずは購入したサイクルショップや国内の販売代理店に問い合わせしてみるのが近道でしょうか。
因みに、今回紹介したROCKSHOXの『Maxle Lite』は海外通販から購入できない場合が多く、これはROCKSHOXがSRAMの傘下なのが原因。
日本国内への出荷に制限があるため、非常に歯痒い思いをします。
私はスペイン海外通販『Bikeinn』で何とか購入できましたが、現在は規制が厳しくなっているかも知れませんね。