2026年春に道交法が改正されて以来、とある自転車用アクセサリーが密かな人気を集めています。
記事のタイトルでバレバレですが、何を隠そう「バーエンドミラー」がそれ。
安全性に寄与してくれるのは間違いありませんが、見た目の野暮ったさから好き嫌いがハッキリとわかれ、人によっては一生縁のない代物かも知れません。
個人的にバーエンドミラーと聞いて真っ先に思い出すのは懐かしい昭和の風景。
高齢者の乗るママチャリには、バイク用に似たバックミラーが備わっていた記憶があります。
さて、私自身も無用の長物だと思っていたバーエンドミラーですが、最近になって少し考えを改めることに。
車道走行で身の危険を感じることが増えたこと以外に、EV車やHV車が身近な存在になったことも一因で、これには田舎住まいならではの事情も絡んでいます。
ご存知の通り、これらの自動車はエンジン音ではなく車両接近通報装置/AVASの発する「コー」や「ヒュー」といった人工音が主体。
自転車で走行中だとこれが大変聞き取りづらく、風切り音に紛れてしまいがちなんです。
特に困ったシュチュエーションが幅員の狭い田舎道で、背後からの接近に気付けずドライバーにノロノロ運転を強いることもしばしば。
近頃はSNS等で車道走行する自転車を理不尽にバッシングする風潮も散見されるため、出来る限り気を使わせたくないのが本音でしょうか。
そろそろバーエンドミラーを導入する頃合いか?
そう思いつつも、これぞ!という製品が現れるまではとズルズル先延ばしにしていると、ようやく私のお眼鏡に適いそうな製品が登場。

それがコチラ、KiLEY/キーレイの手掛けるバーエンドミラー「NEXUS EYE/ネクサスアイ LM-021」
私も初めて聞く名前でしたが、KiLEYは台湾発のサイクルアクセサリーブランドで、面白いことにブランド名は日本語の「綺麗」が由来だとか。
お値段は税込7000円弱とバーエンドミラーらしからぬ強気設定なものの、他のバーエンドミラーとは一線を画す質感の良さと車体との一体感が目を惹きます。

バーエンドミラーには樹脂製の製品が多い中、ネクサスアイは高級感のあるアルミ削り出し。
カラバリはシルバーとブラックの二種類で、シルバーはクロモリやオールドスクールなバイクに打って付けでしょうか。
個人的に高級感のある仕上がり以上に気に入ったのが、工具不要で着脱できる点。
邪魔に感じる時は直ぐに取外せ、折り畳み自転車や輪行との相性も考慮されています。
また、背面にある三つのボルトにより270度までの角度調節が可能で、自分好みの固定力に微調整できる気遣いも。

形状からお察しいただけるように、ハンドルはドロップバーとストレートバーへの両対応。
ハンドル内径は17.5~21mmに対応し、左右どちらのバーエンドにも取付けが可能です。
エンドキャップと入れ替える形で取付けますが、欲を言えば同じデザインのエンドキャップもセットで同梱して欲しかったところ。
因みに、重量は57gとなりアルミ製だけに樹脂製と比べると若干重めですね。

後方確認用なだけに肝心のミラー部分の視認性が気になりますが、直径がΦ35mmと必要最低限な控え目サイズ。
これ以上大きくすると異物感が強くなるため、実用サイズギリギリを狙ったという印象ですね。
この辺りの作りは、見た目の良さとトレードオフでしょうか。
また、ミラー部分はガラス製で広角の光学凸面を採用、コンパクトながら視野角は225度を確保しています。
ガラス製ゆえに落下や衝撃によるミラーの割れが心配になりますが、一応キーレイ公式から補修パーツがリリースされる予定とのこと。
価格が7000円弱だけに、気軽に試せるようなバーエンドミラーではありませんが、樹脂製には真似のできない高級感や細かな作り込みが光る逸品ですね。
視認性といった実用面に秀でた物はありませんが、私のように必要最低限の機能で十分という人にはドレスアップパーツを兼ねた魅力的な選択肢に映るかも知れません。

因みに、バーエンドミラー界の売れ筋はキャットアイの「MB-45」だそうで、こちらは癖のないバランス重視な作り。
ミラーサイズは直径Φ45mmとなりキーレイよりも視認性は向上していますが、やはりドロハンだと異物感が強くなる大きさですね。
ワンタッチで着脱が可能なら、使ってみたくなりますが残念ながら固定装備とのこと。
一応、GORIXからはバンド式のバーエンドミラー「GX-i-SEE」もリリースされているので、着脱式をキーレイよりも安価で試したいなら、こちらを選ぶのも手でしょうか。

最後になりますが、オマケとして評判の良いRBRLのサイクルミラーにも触れておきましょう。
中華ブランドながら実用性抜群のサイクルミラーとして知られ、実際に使用した方のレビューも上々。
ですが……
デカい、とにかくミラー部分がデカい。
これだけ大きければ、そりゃ視認性も抜群でしょうね……
それが率直な感想なものの、流石に長辺124mmはやり過ぎな印象。
ミラー部分がポケットテッシュとほぼ同じサイズといえばわかりやすいでしょうか?
車種によっては道交法の定めるハンドル幅60cmを越えてしまい、普通自転車ではいられなくなるリスクもありそう。
ブルべやロングライドで交通量の多いルートを常に走らなければならない方には心強い味方になってくれますが、普段使いだと過剰な装備かも知れませんね。
逆に最近よく見掛ける電動ファットバイクといったゴツ目の自転車になら、すんなりマッチしてくれるかも。



