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使用感やサイズ感は?尻痛対策にサイクルインナーパンツを試してみる

パールイズミ製サイクルインナーパンツの感想イメージ01

このブログで事あるごとに触れていますが、ファットバイク用のサドル選びで相変わらず底なし沼にハマり続けています。

既にファットバイク歴は三年を越え、試したサドルは覚えているだけで10種近くになるでしょうか?40km以上の距離となると体力よりも先に尻痛に耐えられなくなるり、ファットバイクでのロングライドは半ば諦めムードなのですが、今春に導入したドロッパーシートポストの効果でお尻を養生しながら走れる様になったのが、せめてもの慰めですね。

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さて、いい加減サドル単体での尻痛対策に限界を感じている私は、サドル沼脱出の最終手段として、パッド入りの『サイクルインナーパンツ』か『サドルカバー』のどちらかに手を染める事に決めます。

車種はどうあれ、自転車には可能な限り気軽に乗りたい…と言うのが私のモットーですが、今回はカジュアルな服装にも手軽に合わせられるサイクルインナーパンツを試してみる事にしました。

定番のパールイズミ製メッシュインナーパンツを選ぶ

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単体で着用するレーパンとは異なり、サイクルインナーパンツは文字通りボトムスのインナーとして着用し、臀部の盛り上がったフォルム以外は外観に影響を及ばしません。

尻痛に悩みながらも、ピチピチのレーパンだけはイヤ!と頑なに抵抗を続ける私の様なカジュアルチャリダーに打って付けなアイテムで、例によってアマゾンでは出所の定かでない中華製品が幅を利かせています。

サイクルパンツと言えど所詮は消耗品なので、使い勝手が良いなら安価な中華製でも特に問題はありませんが、今回は少し値は張るものの定番のパールイズミ/PEARL IZUMI製を選びました。

パールイズミのメッシュインナーパンツには、上画像の様にオールラウンド用の『3DR 159-3DR』(画像は旧3D NEO)、ロングライド用の『3D MEGA 156』、普段使い用の『C PAD 153』の三種類がラインナップされ、今回私が選んだのはもちろん特大パッドを備えたロングライド用の 『3D MEGA 156』 です。

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一番デカいの買っとけば何とかなる!といった頭の悪い理由で選びましたが、使い勝手の良さはオールラウンド用の『3DR 159-3DR』(旧3D NEO)に軍配が上がりますし、消耗品と割り切って使うならコスパの良い中華ブランド製もアリでしょう。

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タグを確認してみるとナイロン65%、ポリウレタン35%の品質表示を共にメイドインチャイナの生産国表示が眩しいです、どうせ同じなら安価な中華ブランド製で良かったかも…と後悔してはダメです、見なかった事にしましょう。

画像を見てわかる様にMサイズを購入しましたが、サイズ感は私が愛用しているユニクロのエアリズムボクサーパンツMサイズと同程度で、無印良品のボクサーパンツMサイズと比べた場合は少し大きめな作りになるでしょうか。

平置きの実寸はウエストが約31cm、ヒップが約42cm、腿まわりが約19cmですが、生地には強いストレッチ性がありウエストは平置きで40cm程度まで伸びました。

さて、自転車乗りとしては臀部や大腿部のフィット感の方が気になるところです、単体で着用するなら普段通りのサイズでOK、薄手のインナーなら重ねばきも十分可能ですが、足の付根が窮屈になりやすいので、気になる方はワンサイズ上を選んだ方が良いかも知れませんね。

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インナーパンツを裏返してみると、ご覧の通り特大のパッドが設けられています。

個人的にもっとゴムやウレタン寄りの材質なのかな?と勝手に想像していましたが、手触りは厚手のフェルト生地に似た印象で、肌に優しいサラッと柔らかな質感をしていました。

因みにパッドの取り外しは出来ず、使用後は丸ごと手洗いか洗濯ネットの使用が推奨されています。

いざ実走、サイクルインナーパンツを使ってみた感想は?

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早速、極厚パッドのパールイズミ製サイクルインナーパンツをテストしてみますが、効果がハッキリと実感できるように、乗り心地の柔らかいファットバイクではなく、地面からの突き上げが激しいミニベロでチャレンジしてみます。

加えて、いつもなら乗り心地抜群のSERFAS RXアドバンスサドルにサスペンションシートポストのCane Creek THUDBUSTER LTを装備したお尻に超過保護な装いですが、今回は硬めのサドルにノーマルポストとあえて厳しめの装備に変更しました。

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前述の通り、本来は下着の様に直に肌に着用するのですが、私は汚れ対策として薄手のインナーを重ねばきしました、ボクサータイプ同士でこれをやると足の付根部分に圧迫感が増し、着心地が悪くなるので、重ねばきするなら薄手で速乾性のあるブリーフタイプがオススメです。

特大パッド装備と言うことで、お尻がズボン越しにポッコリと膨らんで見えるのでは?と心配していたのですが、実際に着用してみると薄手のパンツ以外ではそれほど目立たない印象でした、レギュラーフィットのシーンズでなら十分に誤魔化せる作りですね。

ただし股の間にパッドがあるお陰で強制的にガニ股状態となり、歩行にはそれなりの違和感が伴います、ポタリングしつつ街歩きも楽しみたい!と言った使い方には明らかに向きません。

さて、意図的に悪条件を整えてテストに臨んでみた結果ですが…わずか15kmでギブアップです。

正直、極厚のパッド自体は私が期待していた効果を発揮してくれたのですが、いままで無かった他の部分に痛みが出てしまいました。

所謂『会陰/えいん』と呼ばれる男性器の付根の部分で、尻痛と並んでサドルのトラブルに見舞われやすい箇所です。

会陰部分までをカバーする極厚パッドの形状も痛みの一因ですが、厚手のインナーパッドを使う際はサドルのセッティングや形状を見直さなければならない事を一切考えていなかったのが最大の原因ですね。

パッド付きインナーを使うなら、サドルは前傾気味に角度調整し、会陰への圧迫を抑えるためにスリット付きや穴あきサドルに交換するべきでした。

尻痛なら、騙し騙し乗り続けられるのですが、初めて体験する会陰の痛みは耐えられず、わずか15kmでテスト終了となりました…穴無しのフラットサドルはパッド付きインナーにとって鬼門の様です。

まとめ

不満の残る不完全燃焼な結果に終わりましたが、簡単に総括すると【1】サドルは高さを見直し、前傾気味にする【2】スリット・穴あきサドルがマスト、と言った感じですね。

パールイズミのメッシュインナーパンツ自体には大きな不満は感じませんでしたが、ロングライド用の『3D MEGA 156』は会陰部分をパッドが圧迫しやすく歩きづらいと言った欠点があるので、次回購入するなら、オールラウンド用の『3DR 159-3DR』を選ぶと思います。

会陰の痛みは我慢できる性質の物では無かったので、今後のインナーパンツ選びはこの部分の形状に注視したいですね。

余談ですが、極厚パッドが備わっているお陰で真夏にカジュアルなパンツで走ってもお尻に汗ジミが出来づらい効果がありました、カジュアルチャリダーにはちょっと嬉しい点です。

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