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実はチマチマやってました…ファットバイク軽量化のまとめ

『ファットバイクのプチ軽量化』イメージ01

ファットバイクは深い積雪をものともせずに快走するイメージがありますが、実際に雪道を走ってみると、押し歩きが必要な場面に度々出くわします。

特に交通量が少なく除雪も殆ど行われない田舎道では、一回の出走でサドルから腰を下ろさないまま帰宅できるなんてことは稀で、昨シーズンは押し歩き中にファットバイクの重さを嫌と言うほど思い知りました。

正直、チューブレス化を除いてファットバイクの軽量化にはあまり意義を感じておらず、どちらかと言えば否定的なスタンスでした。

ですが、ずぶずぶとタイヤを取られる雪道を押し歩きするとなると話は別で、少しでも車体が軽い方が取り回しや立て直しが楽なんです。

そういった経緯があり、オフシーズン中に少しずつファットバイクの軽量化に勤しんでいたのですが、本格的なウインターシーズンを前にようやく一段落と言った感じに仕上がりました。

ファットバイクの軽量化なんて、殆ど自己満足でしょ?と言ってしまえばそれまでですが、備忘録を兼ねてカスタマイズ部分をまとめてみます。

ファットバイクの総重量はどれくらい?

重量計イメージ01

恥ずかしい話ですが、ファットバイクの軽量化に関心が薄かった影響からか、車重を量れる”吊りはかり”はおろか体重計すら持っておらず、カスタマイズ前の重量を正確に把握していません…

大半の自転車メーカーではカタログスペックに重量が記載されているので、調べればすぐにわかるのですが、残念ながら私のアーガスエキスパートはマングース社のHPに一切記載がありませんでした。

ようやく、社外サイトで翌年モデルの車重を確認できましたが、アーガスエキスパートの重量はペダル込みで17.3kgとちょっとしたママチャリ並みです。

こんなに重かったのか…と少しショックを受けましたが、2018年の時点で出回っているリジッドフォークのファットバイクで15kg前後ですから、ファットバイク黎明期に発売されたモデルである点とフロントフォークがエアサスの”Rock Shox Bluto”である点を加味すれば、まあ納得できる重量でしょうか。

実際はこれにキックスタンド(320g)やフレームバッグ(500g)、予備チュープ&携帯品(600g)が加わる訳ですから、私がファットバイクの軽量化に無関心になった理由もわかる気がします。

タイヤまわりの軽量化

ファットバイク用スリックタイヤ『SURLY BLACK FLOYD(サーリーブラックフロイド)』イメージ03

以前の記事のおさらいになりますが、雪解けを機にファットバイクのタイヤを軽量で転がり抵抗の少ないスリックタイヤに交換しています。

夏でもファットバイク!!タイヤを"SURLY BLACK FLOYD"に交換
ファットバイクは主に雪道を得意としていますが、オフシーズンにあたる夏場であっても、転がり抵抗の少ない"SURLY BLACK FLOYD"や"VEE speedster"等のスリックタイヤに交換することで街乗りやアスファルトなどの舗装路も快適に走行できる様になります。

“KENDA JUGGERNAUT SPORT 26 x 4.50” ⇒ “SURLY BLACK FLOYD 26 x 3.8”

JUGGERNAUT SPORTが約1470gでBLACK FLOYDが約1050gですから、タイヤ交換をすることで前後合わせて840gの軽量化ができました。加えて、チューブもデフォルトの物から軽量なシュワルべ製に交換しています。

デフォルトのチューブ ⇒ SCHWALBE 26×3.5/4.8 13J-SV”

“surly ultra light tube”の310gには及びませんが、シュワルベ製のチューブも390gとファットバイク用としては軽量な部類に入ります、デフォルトのチューブが530gなので前後合わせて280gの軽量化です。

タイヤとチューブを合わせて1120gと大幅な軽量化が実現できましたが、足回りの変化は走りに大きな影響を及ぼします。スリック化で転がり抵抗が激減したこともありますが、タイヤ交換したことで今まで使用頻度が低かったフロントのアウターギアが標準になるくらい、スピードの乗りが良くなり、ロングライドでの負担が随分と軽くなりました。

残念なことに、積雪があれば再び冬用のブロックタイヤに戻さなければなりませんし、路面が凍結すれば激重なスパイクタイヤに履き替える必要もあります。

この軽量化は積雪の無い時だけのボーナスみたいな物ですから、せめて990gと軽量でファットバイク用ブロックタイヤでは最も転がり抵抗が少ないと言われる”SCHWALBE JUMBO JIM 26×4.00 LiteSkin”を使ってみたくなります。

ハンドル&ブレーキまわりの軽量化

『ファットバイクのプチ軽量化』イメージ05

こちらも以前の記事のおさらいと言った感じですが、ハンドルとブレーキまわりはデフォルトのパーツが姿を消すほどカスタマイズしています。

デフォルトのハンドル ⇒ “Race Face Next 35 カーボンライザーバー”

ハンドルはデフォルトのアルミ製296g(カット済)からレースフェイスのカーボン製176g(カット済)に交換し、120gの軽量化となりました。

デフォルトのグリップ ⇒ “KCNC EVA LOCK-ON GRIP”

グリップはここ数年で何度か交換しましたが、デフォルトのグリップはペアで125g、現在使用しているKCNC製のEVAグリップがペアで55gですから、交換で70gの軽量化となります。

続いてはブレーキ関連のパーツになりますが、これが結構複雑です。諸事情により初期装備だったHAYESの油圧式ディスクブレーキを丸々機械式ディスクブレーキにダウングレードしているので、システム全体の重量で考えた方が計算が簡単そうです。

“Hayes Radar Comp” ⇒ “DeoreXT BL-T780”“BR-M375”“Jagwire Elite Link”

DeoreXT BL-T780はVブレーキレバー、BR-M375はブレーキキャリパー、Jagwire Elite Linkはレバーの引きを軽くしてくれる特殊なブレーキワイヤキットで、交換した機械式ディスクブレーキのシステムはこれら3つのパーツで構成されています。

"Jagwire Elite Link"で引きの重いブレーキが超スムーズに!!

ブレーキレバーの引きが重いと感じたら、ケーブルをJAG WIRE(ジャグワイヤー) のElite Link Brake Kit(エリート リンク ブレーキ キット)に交換する方法をオススメします。滑りの良いインナーケーブルとコンパクトなケーブルラインのおかげでブレーキレバーの引きが劇的に軽くなります。

ブレーキキャリパーやレバー、ホースやフルードを含むHayes Radar Compの総重量は550gで、機械式ディスクブレーキシステムの総重量は735gですから、185gの増量という結果です。

予想はしていましたが機械式ディスクブレーキはブレーキキャリパー本体がペアで420gと重く、それがシステム全体の足を引っ張っている印象でしょうか。

ハンドルとブレーキまわりはトータルで5gの軽量化となり、ハンドルとグリップで稼いだ分を機械式ディスクブレーキが完全に食潰している構図ですね、タイヤと比べると軽量化の恩恵が乏しい部分ではありますが、ちょっと見直しが必要かも知れません。

ペダルの軽量化

『ファットバイクのプチ軽量化』イメージ02

ペダルはミニベロで数か月ほどテストした後、ようやくファットバイクに取り付ける事が出来ました。軽量で踏み面も広い良ペダルで、このままミニベロで使い続けたくなる程でした。

デフォルトのペダル ⇒ “XPEDO SPRY XMX24MC”

デフォルトのペダルがペアで410g、XPEDO SPRYがペアで253gですから、ペダルの交換だけで157gの軽量化となります。

この軽さで踏み面サイズが100mmオーバーとなると、普通は2万円以上もする高級ペダルでしかお目に掛れないので、何気に凄まじくコスパの良いペダルです。

シートポストの軽量化

『ファットバイクのプチ軽量化』イメージ03

シートポストは鉄板の”THOMSON/トムソン”に交換しました。普通なら耐久性に定評のある”ELITE/エリート”と選ぶところですが、今回は軽さを重視して”MASTERPIECE/マスターピース”にしました、形状はセットバック無しのストレートタイプです。

デフォルトのシートポスト ⇒ “THOMSON MASTERPIECE SEATPOST Φ31.6mm 350mm”

デフォルトのシートポストが376g、トムソンマスターピースが193gですから、シートポストの交換で183gの軽量化となります。

因みにエリートでもっとも仕様が近いΦ31.6mm 367mmでは重量が223gとなり、マスターピースとそれほど差が無い印象ですね、値段が安いのも魅力です。

サドルの軽量化

『ファットバイクのプチ軽量化』イメージ04

デフォルトのサドルから何度か交換していますが、今回は座面の柔らかさに定評のあるWTBの”Black Pure”を試してみることにしました。

お尻が痛くならないサドルが見つかったミニベロに対して、ファットバイクのサドル選びは未だに迷走中ですが、WTBのPureシリーズはコンフォート系サドルで大変軽量な部類に入ります。

デフォルトのサドル ⇒ “WTB Black Pure V 148mm”

デフォルトのサドルは座面が硬いものの328gとなかなか軽量です、Black Pureはカタログスペックで263gと言う軽さに惹かれて購入したものの、実重量が286gと少し不満が残りました。

サドルの交換で42gの軽量化となりますが、サドルは乗り心地に直結するパーツなので、あまり重量には拘らない様にしています。

因みに、肝心の乗り心地ですが…残念ながらサドルの座面からは評判の通りの柔らかさは感じず、20kmほどでお尻が痛くなりました。交換前に使っていた”ADEPT HYRIDE”の方が乗り心地が良いくらいで、重量314gで価格が1/3なことを考えるとHYRIDEは結構優秀なサドルなのかも知れませんね。

まとめ

備忘録を兼ねて、今までファットバイクに施してきた軽量化やカスタマイズをまとめてみましたが、タイヤ・ハンドル・ブレーキ・ペダル・シートポスト・サドルを合わせて計1507gの軽量化となりました。

正直、装備品や携帯品で軽く吹き飛んでしまう値ですが、今以上に軽量化を図るなら次はフロントシングル化、さらにチューブレス化まで考えないといけませんね。

私のファットバイクはチューブレス化が難しいリム形状らしく、実現にはホイールの交換まで視野に入れる必要があります。新車を買った方が安いくらいの出費を覚悟しなければなりませんが、当面はフロントシングル化とクランクまわりの軽量化の方が優先ですね。

余談ですが、ファットバイクをチューブレス化するとタイヤまわりが軽量化されるのは勿論ですが、携帯品として予備チューブを持ち歩く必要が無くなります。チェーンロックやポンプなどの携帯品を少しでも軽くしたいと考えている私としては、こちらの方が嬉しく感じます。

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