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盗難防止に効果アリ!自転車に使える『アラーム付きロック』一覧

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ01

いきなり私事ですが、少し前に増車しました。

サラッと書いていますが、これで所有する自転車は三台となり『自転車は寂しがり屋で、よく仲間を呼ぶから注意しろ!』といった金言が身に沁みている真っ最中です。

さて、その増車に関連して今回は自転車とは切っても切れない『鍵』についての話題です、誰もが一度は経験しますが、新車を手にしたこの時期は『自慢の愛車が狙われるかも知れない…』といった不安が強くなり、やたらと高価で重いチェーンロックやブレードロックに手を出しがちです。

最初のうちは不便を感じつつも愛車を盗難から守りたい一心で使い続けるのですが、時間の経過とともに危機感や警戒心が薄れ、最後にはひたすら重いだけの鍵を持ち歩くのが億劫になります、もちろん私もそうでした。

現在は経験則と合理化の果てに、防御力はそこそこで重さは300g前後といったお手軽なチェーンロックを愛用するに至っていますが、増車による不安病が再発した事もあり、もう少しだけ防犯性を高めたい欲求に駆られています。

そこで注目したのが、異変を大音量で知らせてくれる『アラームロック』こと警報装置付きの鍵です、実は数年前にも一度検討したことがあるのですが、その時はまだまだ選択肢が少なく実用レベルの製品も数える程でした。

それから数年が経過した現在、相変わらず難アリで癖の強い製品が多いものの、使い方や工夫次第で十分に役立ってくれそうな製品も増えています、今回はその中から自転車の盗難防止用として使えそうな製品を幾つかピックアップしてみました。

KOMINE/コミネ

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ02

【LK-120 アラームパッドロック】画像左
サイズ:W93×H98×D32mm Φ10mm 内径W40×H35mm 
重量:422g
価格:¥2300
仕様:生活防水・アルカリボタン電池使用

【LK-124 アラームワイヤーヘルメットロック】画像中央
サイズ:L800mm Φ12mm
重量:358g
価格:¥2300
仕様:生活防水・アルカリボタン電池使用

【LK-123 アラームワイヤーロック】画像右
サイズ:L800mm Φ20mm
重量:839g
価格:¥3700
仕様:生活防水・アルカリボタン電池使用

※アルカリボタン電池『LR44』6個使用で約1年稼働
※重量は詳細不明につきパッケージサイズ表示

まずはご存知の方も多いKOMINE/コミネ製のアラーム付きロックです、本来はオートバイ用ですが製品によっては自転車用としても十分に役立ってくれます。

実用レベルのアラームロックとして一番人気なのが画像左の『LK-120 アラームパッドロック』で南京錠タイプ故に他のチェーンロックやワイヤーロックと併用したり、単体で使用したりと使い勝手が大変良いですね。

単体の場合、スポークとフレームのステー部分を施錠する使い方が出来ますが、ステーが太いフレームでは使えませんし、誤ってスポークにダメージを及ぼしてしまう事もあるので、あまりおすすめしません。

U字型のシャックルを差し込む方向でアラーム機能のオンオフを設定でき、電池が切れていなければアラームセット時にピッと音が鳴り作動を知らせてくれます。

アラーム作動後に振動を感知するとピッピッピッと控えめな警告音がなり、そのあと短時間で再び振動を感知すると110dbの本格的なアラーム音が10秒間続きます、アラーム中に振動が続くとアラーム音も継続する仕組みで、鍵を使ってシャックルを外すとアラーム音が停止します。

アラーム付きロックを使う際の最大の懸念は、風や揺れちょっとした接触による誤作動です、このLK-120の優れている点は例えアラームが誤作動しても、振動が継続していなければ10秒でアラームが停止してくれる点で、周囲への迷惑を最低限に抑えてくれます。

ワイヤーロックタイプの二種もアラーム機能は同様で、単体で使いたいなら軽量なΦ12mmで重量358gのLK-124あたりが自転車用として丁度良いサイズかも知れませんね、ワイヤーロックタイプは施錠時にワイヤ―先端を差し込む深さでアラームのオンオフを切り替える仕組みになっています。

因みに南京錠タイプのLK-120を改造して使っている方も多く、スピーカー部分にテープを貼ってあえて音量を落したり、内部のオモリを無くして軽量化するなどがポピュラーです。

電池を交換する際はシャックルを抜いた穴奥にあるネジを外してケースを開けるのですが、非常に硬い場合があるなど個体差がみられます、その際にホットボンドで接着されたオモリを除去可能で本体を300g以下まで軽量化できますが、オモリはスペーサーも兼ねているので忘れずに軽量な代用品で埋めておきましょう。

余談ですが、アラーム付きロックでは一番人気のLK-120だけにコピー品が数多く出回っています、中にはDOPPELGANGER/ドッペルギャンガーの『アラームde南京錠』の様にツル部分を長くし自転車用に改良した製品もありますが、残念ながら重量面での改善はされていない様です。

個人的に機能面に不満は感じませんが、改造後のLK-120でもまだまだ重いなぁ~というのが正直な感想ですね、22mmある鍵穴の飛び出し部分を考えなければW71×H98mmと意外にコンパクトにまとまるので、不届きな輩への威嚇をメインとして手持ちのチェーンロックにプラスして使うのが良さそうです。

ULAC/ユーラック

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ03

【ULAC THE BEE 警報器内蔵ケーブルキーロック AL5P】画像左
サイズ: L1200mm Φ12mm  
重量:418g
価格:¥4000程度
仕様:アルカリボタン電池 LR44×4個使用

【ULAC THE BEE GO 警報器内蔵ケーブルキーロック AL7P】画像中央
サイズ: L600mm Φ12mm  
重量:180g
価格:¥3000程度
仕様:アルカリボタン電池 LR44×3個使用

【BULLDOG 警報器内蔵ケーブルキーロック AL3P】画像右
サイズ: L1200mm Φ12mm  
重量:420g
価格:¥4000程度
仕様:単四アルカリ電池 2本使用

※アラーム音110db、防水機能ほぼ無し
※振動・切断検知でアラーム作動

私が数年前にアラーム付きロックを探した際に、購入候補として気になっていたのがこのULAC/ユーラックの製品です、以前は知名度も流通量も控えめでしたが最近はブランド化を積極的に推し進めた結果から高確率で目に留まるちょっとお洒落なメーカーに成長しました、因みにユーラックは台湾企業です。

ユーラックのアラームロックは全てワイヤータイプとなり、コミネ製と同じ様に誤作動を考慮したアラーム機能が備わっていますが、こちらは振動だけでなくワイヤー切断時にもアラームが鳴ってくれたり、施錠後にボタンでアラーム機能をオンに出来たりと少しだけ機能面に優れます。

施錠するとピッと電子音がなり、その後アラーム機能をオンにするには鍵の先端などで本体にある小さなボタンを押します、警戒モードに移行してから一回目の振動を感知すると警告音がピッピッと二回鳴ります、その後さらに振動が加わると110dbのアラームが15秒間鳴ります、時間が15秒な事以外はコミネ製とパターンがほぼ同じで、鍵で開錠するとアラームが停止します。

自転車用のアラームロックとして完成度は高い方ですが、 アラーム機能をオンにするボタンが小さく暗い場所では操作に手間取るかも知れませんね、加えてスピーカー穴が大きい上に防水機能が貧弱なため、水気に滅法弱く故障しやすいという残念な欠点があります。

晴れの日限定、短時間駐輪、少し危ないと感じる場所でピンポント使用など、故障させずに使うには何かと制限の多いアラームロックですが、アラームの音量が大きいのを利用してスピーカー穴を薄い防水フィルムで塞ぐなどの工夫をすれば少しはマシになるかも知れません。

コミネ製も決して雨に強い訳ではありませんが、ユーラックのアラームロックは色々と惜しい点が目立ちますね、 60cmで180gと軽量な『ULAC THE BEE GO』が気になるところですが、今のところ日本国内で販売されていないのも痛いです。

ABUS/アブス

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ04

【440A USH ALARM】画像左
サイズ:L160mm/230mm W100mm
重量:1100g/1500g
価格:¥16980/¥17980
仕様:カギ式・CR2リチウムバッテリー×1使用

【BORDO Alarm 6000A】画像右
サイズ: L900mm/1200mm
重量: 1420g/1780g
価格:¥24000/¥29800
仕様:カギ式・CR2リチウムバッテリー×1使用

※アラーム音100db、3Dセンサーアラーム搭載
※振動・ピッキング・切断検知でアラーム作動

今まで無かったの?と少し意外に思いますが、2018年頃にABUS/アブスからもアラームロックがリリースされていました。

U字ロックの『440A USH ALARM』とブレードロックの『BORDO Alarm 6000A』の二種類があり、それぞれに長さの違うモデルが準備されています。

世界初の3Dセンサーアラームが搭載され、風などによる揺れには無反応、人間やボールの接触には小さな警告音、ピッキングや切断には100㏈の警告音が15秒以上鳴り響くといった、かなり賢い仕様になっていて誤作動の懸念が軽減されています、この辺は流石アブスですね。

ブレードロックタイプはロック先端の差し込みの深さが二段階になっていてアラーム機能のオンオフに対応しています、U字ロックタイプは鍵穴の回転方向でアラーム機能のオンオフに対応していて、どちらも開錠する事でアラームを停止できます。

重さと価格を除けばパーフェクトな出来ですが、やはり気になるのが防水性や耐水性です、公式HPにも記載がなかったので海外の情報を調べてみると、ブレードロックタイプの『BORDO Alarm 6000A』に関しての情報が見つかりました。

どうやら水に対しての防御にも抜かりなく、水しぶきどころか流水を浴びせたり水没後でも動作し続けてくれます、ただし水没中だけはアラームが鳴らなくなり、一時的にアラーム機能が無力化されてしまう様でした。

どちらを選んでも1kg越えなので携帯には不向きですが、お住いのアパートやマンションに備え付けの駐輪場で使うには申し分ない機能かも知れませんね。

因みに使用する電池は『CR2』というカメラによく使われている規格です、¥100ショップやコンビニでは取り扱っていないので最寄りの家電量販店かネット通販を頼りましょう。

Doberman Security/ドーベルマンセキュリティ

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ05

【SE-0304 防犯・振動検知アラーム】画像左
サイズ:W50×H70×D25mm
重量:50g
価格:$13
仕様:生活防水・ボタン電池CR2032×2個使用

※画像右は自転車用の【SE-0308】

数年前のアラームロック選びで私の用途に最も合致していたのが、このちょっと可愛いデザインの『SE-0304』です。

販売元はアメリカのDoberman Security/ドーベルマンセキュリティという会社で、本来の用途は置き引きや対策や防犯用のブザーアラームですが、軽量で携帯性に優れる点から自転車用として使っている方も多かった製品でした…。

何故、微妙に過去形なのかといえば、一時期は簡単に入手できたこの製品が現在は欠品だらけで入手困難になっているからです、正確にいえば今でもお金に糸目を付けなければ平行輸入品を入手出来ますが、元値が$13の製品に¥4000以上は流石に支払いたくありません。

このSE-0304は手榴弾型という売り文句で販売されていただけに、本体を強く引っ張ってピンを抜くと大音量のアラームが鳴り響く防犯ブザーの機能が備わっていますが、自転車用として使う場合はこの機能ではなく、置き引き防止機能の方が役立ちます。

本体にあるSボタンを二回押すと5秒後に警戒モードに移行し、その状態で振動を感知すると一回目は警告音がピッピッと鳴り、その後に続けて振動を感知すると100dbの大音量アラームが作動する仕組みです。

注意すべき点として、警戒モードを解除するにはSボタンを一回押した後に自身で設定した4桁のパスワード入力する必要があり、鳴り始めたアラームを解除するにも同様の手順が必要なことです、アラームが鳴り響いている最中は確実に焦りますし、コミネ製やULAC製と違ってアラームが一定時間で停止してくれないのは大変厄介な仕様です、警告音を鳴らしてくれるので多少の猶予はありますが、鳴りっぱなしは心臓に悪いですね。

同社からは、代替品どころか本命として使える『SE-0308』という自転車専用アラームも販売されていて、こちらは警告音から本アラームまでの回数に三回程度の余裕が持たせてあります、ですが上画像右でご覧いただけるとわかる様に、見た目がとてつもなくダサい上に車体に取付けて使う仕様が、どうしても二の足を踏ませます。

SE-0304は携帯するには便利だけど、使うには本アラームの大音量を覚悟する必要がある…そんなアクの強い仕様になっているので、普段は保険として持ち歩き、危うい時だけ覚悟を決めて併用する使い方がベストかも知れませんね、携帯品の片隅に忍ばせる盗難対策用の懐刀といった感じでしょうか。

rayo/ラヨ・nubeam/ヌービーム

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ06

最後にオマケとして面白そうな二つのアラームロック関連製品を紹介します。

まずは画像右の『rayo/ラヨ』ですが、こちらはブレーキランプ機能を備えたテールライトで、内部に加速度センサーが搭載されいます。

加速度センサーの副産物として、不審な振動を感知するとスマートフォンに通知してくれる機能があり、ペアリングしたBluetoothの電波が届く範囲限定で簡易的なアラーム機能を発揮してくれます。

本体からはアラーム音がしませんし、通知機能も距離や障害物に依存するところが大きいですが、メインのテールライト機能が優秀な上に価格も控えめなので、アラーム機能が無くても使ってみたくなる製品でしょうか。

続いて画面左の『nubeam/ヌービーム NB-600J』ですが、こちらはウインカー機能をそなえたテールライトで、本体と無線で接続されるコントロールユニットがセットになっています。

リアライトの振動センサーが反応すると、コントロールユニットとリアライトの両方からアラーム音が鳴り、4種類のモードには掌にすっぽり収まるサイズのコントロールユニットだけ鳴らす設定も含まれています。

ヌービームには警告音を鳴らす機能がないので、持ち運び可能なコントロールユニットだけを鳴らす使い方が無難ですが、公称値100mの通信距離はrayo同様に障害物に左右されやすくなります、通信が途切れるとコントロールユニットが点滅して知らせてくれる至れり尽くせりな機能も備わていますが、少し使いどころが難しいかも知れませんね。

ガジェット好きにはたまらないアイテムですが、肝心のヌービーム本体が盗難されるのでは?と少し心配になります、ウインカー機能を含む多機能さに感心する反面、機能を詰め込み過ぎて使い方や設定方法が煩雑になっている印象があり、直感的に使えない部分はマイナスに感じます。

目の付け所が良いだけに、今後は防犯対策だけに機能を絞った製品をリリースしてくれることに期待したいですね。

まとめ

一通りアラーム付きロックを紹介してみましたが、どの製品も帯に短し襷に長しな印象ですね、重さと価格を気にしないならABUS製が最も信頼でき、お手軽に使うならバランスに優れるコミネ製がオススメでしょうか。

余談ですが、某自治体でコミネの『LK-120アラームパッドロック』を囮自転車に取付けて試験的に放置したところ、その駐輪場全体の盗難率が低下したそうです。

自転車に使える『アラーム・警報機能付きロック』一覧イメージ07

今回はスマートフォンを使うスマートロック系、CROPSのライオンアラームはあえて取り上げませんでしたが、情報がまとまり次第追記していきたいと思います。

月額料金制の『AlterLock』も気になりますが、対応エリアが限られていたりスマホが必須だったりと、少しアラームロックとは毛色が異なります、評判は概ね良好ですが不運な場合はAlterLockが無反応なまま盗難に遭う事もあるらしく、律儀に月額料金を払っているだけに精神的ダメージが倍増しそうです。

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